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視聴者からのご質問に対する回答はこちら
TAVI後の心房細動に対するDOACですが、病名に大動脈弁置換術後が入っている場合、保険適用外と理解していましたが、最近は問題ないのですか?
回答者:小倉記念病院 白井 伸一 先生
以前は生体弁置換後状態ではワーファリンでしたが現在は不整脈のガイドラインにおいてもリウマチ性僧帽弁狭窄症、機械弁以外は非弁膜症性心房細動として保険は適応となっております。問題なく使用可能です。
治療のために紹介したい患者さんもいるのですが、説明してもなかなか承諾しない患者さんも多いです。なにかコツがあれば教えてください
回答者:小倉記念病院 白井 伸一 先生
コツですか。なかなか難しいですね笑。
無症状の場合には私も説明して難しい場合には次回の外来を予約して外来で経過を見ていきましょうね、としか言いようがないです。
労作時息切れくらいの有症状の患者さんでは私もどんなに説明しても難しい時があります。無理に入院をさせるということはできないのでこまめに外来で経過を見ていく以外に方法はないのですが、どこかで必ず心不全を発症すること、何か症状が進行したらお話をしておくのですが、一度でも心不全を発症した患者さんではかなり高い確率で「こんなにしんどいと思わなかった。検査受けて治療も受けます」となることが多いです。
ある程度患者さんのお気持ちを理解しながら、でも外来は引き続き見ていくことで何かあったら必ず基幹病院を受診することをお話ししておくしかないのでは?と思います。
AS患者様の予後が大幅に改善されたと考えてよろしいでしょうか?
回答者:大阪大学大学院医学系研究科 島村 和男 先生
はい。TAVIの導入および適応拡大、SAVRの技術進歩、弁置換後の薬物療法の進歩により予後は大幅に改善していると考えられます。
外科弁が留置されている患者さんのフォローをしており機能不全が疑われる場合、何を基準に再治療のための紹介を考えるべきですか?
回答者:大阪大学大学院医学系研究科 島村 和男 先生
人工弁機能不全への治療介入基準は、通常の自己弁と同一で有症状の重症大動脈弁狭窄症もしくは重症大動脈閉鎖不全症となります。
ただし、人工弁機能不全は自己弁に比し急速に悪化することが多く、疑った時点でご紹介いただくのが安全だと考えます。